円急騰で外貨預金・FX人気
1ドル=100円を突破した12年ぶりの円高水準を受け、中国地方の地場金融機関で外貨預金や外国為替証拠金取引(FX)が活発化している。金利が低い円から、割安で高金利の外貨にシフトし、円安に振れれば売って差益を得ようとの動き。金融機関も新たな預金獲得につなげようと、手数料優遇キャンペーンなどで顧客取り込みを図っている。
中国銀行(岡山市)は3月前半の2週間で約30億円の外貨預金を集めた。昨年10月から今年2月までの5カ月間は約65億円だったが、ほぼ5倍のペースという。新規口座開設の申し込みも1日100件に上り、窓口は対応に追われている。
広島銀行(広島市中区)も今月前半の外貨預金預入額が、既に月間見込みを超えた。さらに混雑したのが外貨両替窓口で、今月上旬の取引額は売買合わせて通常の2倍だった。
外国為替証拠金取引(FX)を始める人も増えている。外貨預金よりも流動性が高く、両替時の手数料も安いため、人気が高まっている。ひろぎんウツミ屋証券(中区)は2月末の口座数が昨年末より2割増えた。
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